育休から復職した働く女性が抱く悩み

育休を経て働く女性に戻った方からよく聞く悩みとしては、育児をしながら働くことに対して男性上司からなかなか理解を得られない、というものが挙げられます。
たとえば、育児中だからという理由でやりがいを感じにくい担務をあてがわれるケースがあります。
男性上司からすると、責任の少ない担務をやってもらうことで、復職した女性の負担を軽減する意図があるのですが、当事者にとっては不本意に感じることもあるのです。
責任の少ない担務では、達成感や成長の実感を味わう機会も少ないからです。
こうした悩みの根底にあるのは、コミュニケーションミスだといわれています。
コミュニケーションが欠如した上司と部下という間柄では、対立構造が生まれやすいのです。
そこで勤務時間に制約のある中でも、以前のような業務をできるアピールをし、女性部下はなるべく男性上司の目線に立ったうえでコミュニケーションをとることが重要になります。
管理職を経験していない部下の女性が、男性上司の目線を持つということは、なかなか自然にはできません。
逆に男性上司が、育児と仕事を両立しながら働く女性部下の心情を理解することも簡単ではないのです。
このようなコミュニケーションミスを解消するには、個人の立場をいったんは離れたと仮定して、会話を積み重ねていく姿勢が必要になります。
お互いが立場を離れて所属している会社という広い視野を持ってコミュニケーションをとることができるようになれば、上下関係はなくなるため、意思疎通がスムーズになるのです。